強い恐竜のインフレがおこり、CGへのかんどうもなくなった今、アニメをみているような感覚に【ジュラシックワールド 炎の王国見た】

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古くはジュラシックパークから始まった「ジュラシック映画」シリーズ。「ワールド」になってからの2作目を見に行った。

昔の話も忘れていたので、ジュラシックパークをVODで、前作の「ジュラシックワールド」をイオンシネマの500円リバイバル上映で復習してから挑んだ。

英会話の先生(米国人)に「見に行くよ」と伝えたら「トレーラーがサイアクだから期待できないと思うよ」とみる前から暗雲立ち込める状態であった。

 

確かに、トレーラーでは、技術の発達のいい面と悪い面を見た気がした。

ジュラシックパークでは、じらされて、じらされて、巨大な恐竜たち、なじみの首長竜やどうしても外せない主役のT=REX(ティラノサウルス)などは満を持して登場、しかもCGがまだまだ発展途上だったから、もうそれだけでドキワクだったのだが、

ジュラシックワールドでは世界の構築が容易になり、もうじらされる時代も終わり、基本的にはティラノ一強ではなく、SFの続編によくある、ひとの手が加えられたスーパー恐竜なども登場してリアリティが一層なくなっていた。

 

そして炎の王国は、想像通り、前作を超える技術の発達で、出るわ出るわ人気の恐竜たちが出し惜しみすることなくたっぷりともう前半から思いっきり出てる。

なんなら前半で噴火した島から脱出しようとするという迫力満点の、もはや恐竜のありがたみも忘れてしまうくらいのレベルの出現インフレを起こしていて、サメもの、アナコンダもののパニックムービー的な勢い。

そして主人公と知性がとにかくめっちゃんこ高い人工恐竜とのちょっとしたふれあいなんかもあるんだけど、何年たっても人間の顔を覚えてるなんてほんととんでもない知性だな!と感心してしまう。しかも統率力もあるらしい。進撃の巨人でいうと始祖の巨人的な。ほかの仲間を操ることができる的な。

 

それで、感想はというと、そういう「迫力満点シーン」をいくつも思い出せるし、印象的な迫力シーンをたくさん思い出せるのだけど、ストーリーの細かいところは全く思い出せないという、これもパニックムービーを見た後の感想と同じ余韻でした。

 

70点/100点

★恐竜好きなら見るといい

★1800円は高いけど、自宅で見ると迫力半減だと思うので、自宅でまで見るような内容かというと・・

 

 

美女たちの犯罪はおっさんず11を超える。「オーシャンズ8」みてきた

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なぜかわからないが、私は何度も「オーシャンズ11」と「オーシャンズ13」を見ようとしてきた。何度も。レンタルしたり、VODで探したり。

そしてなぜか、タイミングが悪いのか、いつも寝てしまった。

だから、大体の概要は当然わかっているのだが、具体的な感想をと言われると浮かばない。ここにきて、「オーシャンズ8」のCMを見た。なんと女性版で新作の登場!

私と相性の悪かった「オーシャンズシリーズ」であったが、サンドラブロックやケイトブランシェット、そしてアンハサウェイ!サラポールソンまで!

美人女優の華麗な犯罪。

これは見るしかないと思った。

 

美人が悪かったり、美人が格闘したり、美人が戦ったり、それだけでもう心をぎゅいいいんとつかまれる。ホラーやアクションも人間の脳を本能的にゆさぶってくる娯楽だが、美人が悪くて強いっていうのはもうそれだけでエンタメ性が高い。

そういうジャンルを作ってもいいくらいだと思う。

 

さて、「オーシャンズ8」のあらすじ。

ダニー・オーシャンの妹、デビーは5年8ヶ月の服役の末に刑務所から出所した。出所時の面接で「二度と犯罪はしない。普通の生活を送りたい」と言っていたデビーだったが、出所後次々と服飾品を盗み出していった。

デビーはファッションの祭典、メットガラで高級な宝石を一挙に盗み出すという計画を立てていた。壮大な計画を実行に移すべく、デビーは次々と仲間を見つけていったが、彼女の目的は単に宝石を盗み出すことではなかった。(ウィキペディア

 

ここから下 ネタバレ あり

 

ダニーオーシャンっていうのは、そう、私が寝てしまった前作2本の主人公、ジョージクルーニーが演じていたクールな犯罪者なんですよね。その妹が主人公ってことで、最初は刑務所出所から始まるという「犯罪者の妹感」満載でスタートするわけです。

ここからの説明シーンが非常に素敵でスムーズ。

45ドルあればどこへだって行ける

という言葉通り、新品の化粧品や香水を返品するかとみせかけてくすねたり、

ホテルの部屋を別人名義で華麗に宿泊したりと大胆かつ彼女がまさに天才犯罪者の妹なんだなとわからせるところからスタート。

 

彼女がメンバーを集めて伝説的な宝石を盗み出すんだけど、そこの動機にちょいと色恋や復讐がかかわってくるってところがいかにも「女性の犯罪」という感じでなおさら素敵だ。

まぁ予想通り8人目は当初ターゲットとして狙われていた女優(アンハサウェイ)なわけだけど。

これはもう序盤でほとんどの人が想像できていたと思う。

スリードもないし、はっきりサンドラブロックが「この計画に必要なのは7人」って言いきるので、観客は「あれ?8だよね」って思うし、そのあと、盗まれるだけのキャスティングにしてはゴージャスすぎるアンハサウェイが、8人目にカウントされるんだろうとすぐに想像できちゃう。想像できたからと言っておもしろさが半減するわけではないけど。

 

ただ、私の予想では、オーシャンズが盗み出した宝石が本物じゃなくて偽物で、実はすでにアンハサウェイの手の内にあるみたいな展開かな?だとしたらちょっと萎えるなーと思っていたので、そうじゃなくてよかった。

 

復讐される男クロードベッカー(リチャードアーミティジ)もこのゴージャスな8人の前ではかすんでしまうね。

ところどころコミカルで、くすりと笑えるし、犯罪を達成するまでのわくわく感、そして最後のほんのちょっとしたサプライズも最高。

 

何も考えられず観られる。そして、脳内ドーパミンはダクダクでした。

長さもちょうどいいし、何といっても、今回一度も寝ませんでした。

 

85/100点

★初デートにおすすめ

★疲れたときにおすすめ